適した加工方法をご紹介!生花を保存加工する際に色味変化が大きい花材や色素について

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お預かりしたブーケ花束の花材には、
同じ品種でも元々お花が持っている色素や、
浴びた紫外線の量などの育った環境、そして鮮度により、
保存加工後にお色味が変化するものがあります。

お花も生き物なので、同じ種類の花材 全てが
同じような変化があるというものではありませんが、
変化が大きいものをご説明させて頂きます。

またそんな花材を使用したブーケや花束の
適した保存タイプ、加工方法もご紹介致します。

押し花加工・ドライ加工の全体的な仕上がりについて

押し花加工ドライ加工の加工方法では、
お花の水分を抜き乾燥しながら加工を行うため
加工後は、生花の時より色素がギュっと凝縮され濃いお色味になります。

しかし、押し花加工やドライ加工ともに自然乾燥ではなく
特殊な遠赤外線の装置を使用ししっかりと乾燥させているので、
生花時より濃いお色になるものの、お花が持つ本来の美しさを出すことができています。

この2種の加工法はお花の色素を活かすという面では、
繊細な花材のお色味を表現できるため
花びらのグラデーションや一色のお色だったとしても
細かな色の表現が可能です。

ブーケや花束の元々のイメージを壊すことなく
大切な思い出と共にしっかりと形に保存させて頂きます。

加工後に変化しやすい花材のお色味について

①赤や紫など、生花の時から深いお色の花材

生花の時から元々濃いお色の花材には、黒に近い色素も含まれるため、やはり仕上がりも深めのお色になります。
特に「赤色の花材」「紫色の花材」は、仕上がりのトーンも下がる傾向にあります。

◆加工後の変化例◆

「赤色の花材」
・バラ、ダリア、カーネーション、ガーベラなど

特に赤のダリアが深い色に出る傾向があります。
立体的に残すと赤色の表面積が出る分、インパクトが大きくなるので、赤のダリアが入ったブーケの場合は、平面の押し花がおすすめです。

【before】

【after:ドライ加工】

【after:押し花加工】

「赤色の花材」を使った、保存加工の事例

 

「紫色の花材」
・胡蝶蘭、トルコキキョウ、デンファレ、アネモネ、チューリップなど

【before】

【after】

【before】

【after】

「紫色の花材」を使った、保存加工の事例

②ピンク色は生花の時と一変、深いお色(紫)になる花材

加工後のお色味で、生花時より大きく変化する色があります。
それは「ピンク色の花材」です。
ピンク色には紫の色素とオレンジの色素を持ったものがあり、特に紫の色素をもったピンク色の花材は、保存加工後、紫色が濃く出るために変化が大きくなります。

とっても表現が難しいのですが
ざっくり表現すると・・・

温かいピンク色の場合→オレンジの色素入っています。
オレンジの色素が入ったものもごくまれにオレンジ色が強く出ることもありますが、仕上がりは生花時に近い可愛いピンク色になります。
オレンジピンク

落ち着いたピンク色の場合→紫(青)の色素が入っています。
淡いピンク色は淡い紫色になる場合、(可愛いピンク色のままの場合もあります)
「濃いめのピンク色」は濃いピンク色、紫に近いピンク色、紫色に変化する場合があります。
(※花材(コスモスなど)によっては、淡いピンク色でも紫に近いピンク色、紫色に変化する場合があります)
紫ピンク

◆加工後の変化◆

「濃いめのピンク色」
・バラ、トルコキキョウ、カーネーション、ガーベラ、ユリ、胡蝶蘭、カラー
お花の種類に関係なく下記のお色の花材は、全て加工後に色が変化する可能性がございます。

【before】

【after】

【before】

【after】

【before】

【after】

ピンク色が、濃いピンク色や紫色よりになってしまうと
もともとのイメージと少し違て見えてしまう恐れもありますが、お花のお色味の変化は、お花の個性になります。

時間を掛けて選んだブーケだからこそ・・・
大切な方から贈られた花束だからこそ・・・

加工後のお色の変化は、元々のお花の個性となりますので
その変化も含めて、愛おしく思って頂けますと幸いです。

 

③その他の花材について

白色の花材は、クリーム色、薄いピンク、薄いグリーンに変化する場合があります。
花材の種類:バラ、ユリ、ダリア、デンファレ、カラー、トルコキキョウ、ガーベラ、ジャスミン
【before】

【after】

オレンジ色の花材は、赤茶色に変化する場合があります。
花材の種類:バラ、ガーベラ、ユリ、ダリア
(※オレンジや黄色は、一部に色抜けするものがあります)
【before】

【after】

水色の花材は、青色に変化する場合があります。
花材の種類:ブルースター、トルコキキョウ、カーネーション
【before】

【after】

保存加工に不向きな花材

最近では、葉物や実物など様々な花材を使った、おしゃれなブーケや花束がとっても増えてきています。
お花以外に、保存加工には不向きな花材もありますのでご説明します。

◆保存加工に不向きな花材
特に肉厚で水分量が多い花材は、加工後に水分が抜けきらず加工には不向きだといわれています。
ドライ加工できない花材等の場合はブーケの雰囲気を重視し模造等の代替に入れ替えさせて頂くか、省いての制作となります。

・イチゴやリンゴ、ブルーベリーなどの実物
・多肉植物
・グリーンネックレス などなど

 

加工後に変化しやすい花材やお色味をご説明させて頂きましたが、お花のお色味は1輪1輪の個性です。
上記内容にはない例外も出てくる場合がございますので予めご了承の程、宜しくお願い致します。

加工に不向きな花材・変化が大きい花材の場合には、変化が分かった時点でご連絡をさせて頂いております。

また、下記より花の種類別に制作事例を掲載していますので、完成イメージの参考にご覧いただけますと幸いです。

≫花の種類別の制作事例はこちら

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